2012年5月30日水曜日

おぬし、なかなかやるなあ!

Kさんが脱サラして農業を始めたのが、昨年でした。これが、今の彼の畑です。

 

トウモロコシ畑です。

枝豆畑です。枝豆は大豆です。完熟すれば味噌も作れます。

これなんだかわかりますか?ズッキーネ畑です。

ズッキーニの花です。南瓜の仲間なので、花も南瓜ソックリです。

この畑、就農二年目のKさんの畑です。見事としか言いようがないです。

私なんか、母に叱られながら、畑仕事を手伝わされたもんだから、それがトラウマになって上手に野菜づくりができません!見かねた元同僚のFさんが、私に代わって畑仕事をやってくれてます。

それにしても、Kさん、スバラシイ!

Kさんは、実は私の教え子なんです!恩師(?)の私を、とうに乗り越えてるぞ。私は今だに野菜づくりがヘタなんだから。

アチャー、やっぱりなあ!

 

見てくださいよ、この姿。最初に積んだ時は、

こうだったのに。

風のイタズラです。思いのほか強い北風が何度も吹いたからです。そのくらい分からなかったのか?ですって。分かっちゃいたんです。いたんだけど・・・・・・こうなっちゃったんです。

でも、よかった、誰もケガしなくて。ユックリ積み直しをするか。

2012年5月26日土曜日

朝もやの彼方

昨夜の時雨に濡れた木々が、朝もやの中に浮かびあがる。新緑の香りが頬を撫でる。その香りは甘い。

東の空に目を転じると、秋のような雲が茜色に染まり始めている。日の出だ!

庭の芝をかすめるようにツバメが飛翔する。近くの電線で、キジバトのカップルが愛(?)

を囁いている。その遠くでは、カッコーが鳴き続けている。カッコーも恋人捜しか。

スズメたちは、餌探しで、チュンチュンとにぎやかだ。

鳥たちは、すでに今日をスタートしているというのに、人間は、まだまどろぎの中にいる。

畑の真ん中で、深く息を吸う。植物の精気を含んだ大気は、今も微かに甘い・・・

この朝に出会えたことに感謝!

 

2012年5月25日金曜日

ほんの茶飲み話です。

 

山歩の垣根は、昔から茶の木です。この茶の木も100年以上経っていると思われます。

山歩周辺の台地は、関東ローム層という火山灰地です。この土は、乾燥するとわずかな風でも、土煙りとなって舞い上がります。栄養豊かな表土がホコリとなって、飛び散ってしまいます。そこで先人は、家の周り、畑周りに茶の木を植えて、表土喪失を防いだのです。例え表土が飛んでも、茶の木の根元に積もります。それを再び畑に戻したのです。

また茶の木は、自給用のお茶にしたり、また摘んだ若葉は業者が買い取るので、貴重な現金収入ともなりました。今も山歩周辺は、いたるところに茶の垣根があります。もう茶摘みはしてませんが。

私が子どもの頃、一家総出で茶摘みをしました。この木もそうで、私の汗が染み込んでいます(?)冬、茶の実を拾い集めて、売りました。私のアルバイト始めです、金額はほんの僅かでした。買い取った茶の実は、油にでもしたのでしょうか?

茶の新芽です。

私の息子が小学5年生頃だったと思います。茶摘みの頃、妻が茶摘みをしているそばで、息子は友達と2人で遊んでいました。妻が、

「アンタたち!アルバイトしてみない?」

と、声をかけました。すると、興味を感じたのか息子が、

「お母さん、何すればいいの?」

と、聞き返しました。

「このお茶の葉を摘めば、売れるのよ。」

「お母さん、コレが、飲んでるお茶になるの?売れるの?」

「そうよ。コレがお茶の木だって知らなかったの?」

「うん、知らなかった。じゃあ、やってみる。」

息子とその友だちは、それから3日間茶摘みに熱中し、売ったら、なんと7000円!にもなりました。

これが息子の初バイトでした。その息子も3年前、福岡の女性と縁あって結婚し、横浜に住んでます。

 

去年の秋でした。息子が突然、アイパッド(iPad)を私にプレゼントしてくれたのです。

「お父さん、これでブログやってみない。

「なんだいブログって?」

「ブログって、日記みたいなもの。写真も文章も簡単に入力できるよ。」

「フーン」

「お父さんは、文章書くのが好きだから、気にいると思う。それにボケ防止にもなるしね!」

最後のーボケ防止ーの言葉にす早く反応した私は、息子に手取り足取り教えてもらい、何とかブログを作れるようになりました。

今ではブログ作りに熱中してます。

息子よ、お前のオヤジ分析は、スルドイ!まんまとお前の読み通りのオヤジになってるよ!『老いては、子に従え』ですなあ。

今夜も、懲りずにブログしてます。

 

 

 

 

2012年5月24日木曜日

カッコー(鳥)が来た‼

今朝・・・7時20分頃、

「カッコー!」と、澄んだ声が響きました。カッコー鳥です。

 

朝食にと、畑に玉ねぎを取りに行った帰り、カッコーの初鳴きを聞いたのです。姿は見つかりませんでした。

「今年も帰って来たよ!」と、挨拶に来てくれたのでしょうか。

カッコーが来ると、山歩にも夏がやってきます。

カッコーの代わりに、玉ねぎの写真でガマンして下さい。次はカッコーの写真を、絶対撮るぞ!

 

 

2012年5月23日水曜日

初夏の装い

山歩も浅緑の香りに包まれました。

 

緑のトンネル・山歩入り口。ここで少しのおしゃべりを楽しんでます。

ココを左に曲がります。芝生の中の道です。

ほらっ、アオギリの葉がこんなに大きくなりました。もっと大きくなるんです。

山歩は、緑の中です。

下は、出番を待ってる野菜たちです。

二十日大根。やわらかく、みずみずしく、ほんのり辛く。お客様に可愛がられてます。

スナップエンドウも、ソテーを彩ってます。

玉ねぎ、もうすぐです。試食したら、たまりませんでした。

うす紫の花が、可愛いです。そう、ジャガイモです。あと一ヶ月もすれば収穫です。

畑ではこの他に、ネギ、ナス、キュウリ、インゲン、ミョウガが出番を待ってます。

 

2012年5月20日日曜日

「元気です。」・・・猫のナナより

去年の10月以来、2度目の登場です。ご覧の通り元気です。人間なら80才!

「アッ、見つかっちゃった」

「こんにちわ、ナナです。いい気持ちで寝てたのに。」

「お客さんをお出迎えです。凛々しいでしょう。でも、普段は・・・」

 

 

「恥ずかしながら、これが私です。元気だけが取り柄。山歩、ただ一人(?)従業員です。毎日、タダ働きさせられてます。 ご主人は、『猫の手も借りれば、役に立つわ』と言ってくれるので、ありがたいです。おっとお客様を見送る時間だ!どっこいしょっと。」

 

2012年5月15日火曜日

星の子タロちゃん物語 11・流れ星ってねえ・・・

「ママ!ママは流れ星見たことある?」

「あるわよ。タロちゃんが生まれる前だけど、八ヶ岳という山に行った時、パパと一緒に流れ星を見たの。山の上だから、東から西まで長く流れて、すごくキレイだったわ。」

「ふーん。ママね、その流れ星って、どうしてあるのか知ってる?」

「どうしてなの?教えて。」

「それはね、死んだ人に会いたいなあって思う時、夜の空を見るの。そしてね《誰々さん、会いに来て‼》ってお願いするの。するとね、その人が流れ星になって、手を振ってくれるの。」

「そうなの。じゃあ、山でパパと一緒に見た流れ星も、誰かが《お願い、会いにきて‼》ってお願いしたのね。」

「そうだよ、きっと。人はね、死ぬと故郷の星に帰るの。でもね、地球から見ると、星ってイーッパイあるから、どの星だかわからないでしょ。それで、お願いすると流れ星になってくれるんだよ。だから、死んだ人に会いたい時は、流れ星を見つければ会えるよ。」

「じゃあ、今度、タロちゃんのひいおじいちゃんに会いたいな。でも、どの星なのか知りたいわ。」」

「どの星かは、分からなくても、どの方向にあるかは、だいたい分かるよ。」

「どうやれば分かるの?」

「それはね、流れ星の出た所に、死んだ人が帰った故郷星があるんだよ。」

「そうなの、人は死んでも故郷の星で、家族を見守ってくれてるんだ。」

「そう。だけどね・・・ママ!・・・長生きしてね。大好きなママとパパと、ズーッと一緒に居たいんだもん!」

「わかったわ、うーんと長生きするわね。タロちゃん!ダ・イ・ス・キ‼」

「グルジ~、タスケテ~ パパ~ッ!」

 

2012年5月14日月曜日

こんなに大きくなって!

つい先日は、上の写真のように「葉っぱの赤ちゃん」だったのが、もうこんなに大きくなりました。でも青桐全体は、まだ「葉っぱの赤ちゃん」(下の写真)です。毎日の成長が、楽しみです。

 

春は、庭の植木たちが、「葉っぱの赤ちゃん」を抱えてニギヤカです。

 

眩しいなあ‼

快晴!無風!

眩しい!

思わず外に出て振り返ると、店裏の白樫の葉が、朝日に輝いているのです。先日来の強風が、古葉を落とし、一気に若葉へと衣替えしました。

夏。樫の木の下は、涼しい木陰を用意してくれます。

冬。樫の枯れ枝は、薪となって冬の寒さを防いでくれます。

春。樫の落ち葉は、堆肥となり野菜を育ててくれます。

そればかりか、樫は防風林として、防火林として家を守ってくれています。

 

2012年5月11日金曜日

山菜摘み、いざ新潟へ・3

 

正面の雲の中に隠れているのが大源太山(1598m)

 

思い出の山の一つに、越後湯沢の奥にある大源太山(1598m)があります。今回の旅で泊まった宿から見える筈だったのですが、恥ずかしいのか雲隠れしてしまいました。イヤ、実は私こそ話すのも恥ずかしい体験なのですが・・・・・ナイショですよ。

あれは私が24才、社会人2年目の年でした。大学のワンゲル仲間4人と私の彼女(20才)の5人で、大源太山登山をしました。登山口に車を置いて、沢伝いの登山です。遅くも午後の3時には、車まで下りて来れるから、荷物はなるべく軽くしようとなって、懐中電灯やら雨具などを車内に置いて、身も心も、そしてリュックまでも軽くして、沢登りを始めました。

はじめは沢筋も広く、傾斜も緩やかなので、足取り軽く、鼻歌交じりで登れました。しかし・・・

やがて谷は狭く、滝の連続。足場が悪く、腕の力で登るところも出てきました。彼女を見ると、崖の途中で身動き取れない状態。すかさず私は、頭を彼女のお尻に当てて、グイッともちあげます。これを繰り返しながら、少しづつ高度をあげていきます。時間だけが速く過ぎて行きます。午後3時!まだ谷の途中! やっと頂上、9月末の冷たい月が浮かんでいます。

「月明かりを頼りに下山するしかない」と開き直り、下山開始!しかし、森林帯に入ると、月明は届かず、いつしか雨が。

全員、腰を下ろして、地べたを手で探りながら歩く。全てを手に集中するも、道に迷う。ビバーク(野宿)を決意。幸いにも、雪の重みで水平に張り出した木があったので、5人は一列に木を跨ぐ。一番後ろに私。雨具はたった一枚のポンチョだけ。それを全員で頭にかぶる。私の背中を雨だれが流れ落ちる。寒い!震えがくる。すると震えは全員に伝わり、私がブルブル、みんなもブルブル。おかしみが込み上げ、笑いが起こる。

「ありゃ?私の古ズボン、内側の右の縫い目がほつれ始めてる。糸と針は?無い。あっても真っ暗だ!」

「ああ、どうしょう?右脚を、雨が!冷テーッ!」ブルブル。みんなもブルブル。

眠気覚ましには、歌。繰り返し歌ったのは、♬街のどこかに、寂しがりや・・・・♬

5人の歌声が、標高1000mの森の中に吸い込まれていく。遠くに見えるのは、越後湯沢の街の灯りか。

周りがほの白くなり、木々の影もくっきりとしてきた。行動開始。一夜の宿を提供してくれた無名の木に、感謝!下山するうちに、私の愛する古ズボンは、左側の縫い目もほつれ始めてる。ヤバイなあ。持ち主の気持ちなんかお構いなしに、古ズボンの野郎は、全部の縫い目をほどいてしまった。古ズボン変じて、一枚のの布切れ状態。

「シマッタア、もうヤケだ。両脚丸出し、土に汚れたパンツ丸見え、見たけりゃ見ろってんだ!」帰りの車中、ズボンを履き替えたかどうかは、丸忘れ。「オーイ、仲間たち、オレどうしたっけ?」

このビバーク事件以後、山道具と食料を車内に置いていくなんて、やめました!今回の旅だって、ヘッドランプにラジオ、そして途中で買った「桜アンパン(5個入り)」を持っています。

あの時の彼女ですか?あの時の彼女の脇には、今も私がヤモリの如く引っ付いてます、40余年も飽きずに!

いまですか?今じゃあ、彼女は山歩のオーナーシェフ!わたしゃあ、山歩のセンギョウシュフ!?

私の頭ですか?私の頭も、大源太登山以来、彼女の尻の下に敷かれっぱなしです、ハイ。(おしまい)

 

 

 

2012年5月10日木曜日

山菜摘み、いざ新潟へ・2

 

さて今回は、山歩のお酒が話題です。 山菜コゴミが群生している、我が山小屋に行く途中にある酒店「越中屋」さんです。店前の大きな岩をシンボルにしている越中屋さんです。この店の近くに、日本酒「八海山」の八海酒造が、また「越後ワイン」の越後ワイナリーがあります。

山歩では、清酒・八海山と越後ワインを、この越中屋さんから仕入れています。

店の入り口です。入り口脇に置いてある盆栽は、若主人の作品です。どれもがオシャレなものばかりです。

店内です。

酒屋なのにお酒がないのです。コーヒーでも飲みたくなる雰囲気です。若主人が八海酒造の「あまさけ」を試飲させてくれました。「甘酒は、飲む点滴といわれているんですよ。甘味は麹の甘さで、砂糖は使われていません!」と言いながら、惜しげもなく、タップリと陶製のカップに注いでくれました。 「ウマーッ!」

思わず3本も買ってしまいました。衝動買いしちゃいました。それだけ商売上手です、若主人は。いま「あまさけ」を、店に出そうか迷ってます。(つづく)

 

山菜摘みに、いざ新潟へ・1

ここは、南魚沼市の越後三山から流れ出る水無川のほとりです。奥の山小屋は母校のワンゲル部の小屋です。手前の緑の草が、山菜「コゴミ(屈)」の群落です。

これがコゴミ、別名・草蘇鉄(くさそてつ)。ものの10分でレジ袋がいっぱいになりました。次に「コシアブラ」を探しましたが、みつかりませんでした。その代わり・・・・・

キクザキイチゲ(菊咲一華)

オオバキスミレ(大葉黄菫)

ミヤマケマン(?)

そして、なんとミズバショウ(水芭蕉)まで見つけてしまいました。

さらに場所をスキーゲレンデに変えたら、山菜摘み名人のアキラ君が森の中を1時間もさまよい、ついに「コシアブラ」と「タラの芽」を見つけてきました!

たくさん取れたコゴミは、お客様の目と舌を楽しませてくれるといいのですが。(つづく)

 

2012年5月6日日曜日

山歩に珍客が・・・ヘビです

 

山ツツジも咲きました。往年の勢いが失われつつあります。根元から2本、新しい木が伸びはじめています。

今日この木の近くで、ヘビが出ました。山歩の守り神「青大将」です。いやあ良かった、良かった、寒さの冬を生き延びてくれたのですから。山歩で食事がしたかったらしいのですが、事前の予約がないので、お帰り願いました。

そういえば明日(7日)から、2014(平成26)年1月から12月までのご予約を開始します。なにしろ親子3人で切り盛りしていますので、電話は午後3時以降にお願いします。番号は、048-991-7481です。

 

 

 

2012年5月3日木曜日

星の子タロちゃん物語 10・もしもし ママ?

 

「もしもし ママ?」

「なあに?タロちゃん!」

「あのね ママ、ガンダムの部品が、見つからないの。ママ 知らない?」

「ガンダムの部品って、どんな部品?」

「あのね、右腕の肩のところの部品なの。」

「それだけじゃあ分からないわ。」

「チョット待ってママ。ガンダム持ってくるから。・・・・・・ホラ見て、ここの部品なの。」

「ウーン、 タロちゃん 電話じゃ見えないよ。」

「じゃあママ、声が聞こえるところに目を当ててごらん。それなら見えるよ。」

「??? タロちゃん、 ママには見えないなあ。」

「見えないんじゃ、ママが帰ってきてから聞くよ。」

「そうしてねタロちゃん、早く帰るからね。」

「ウン、バイバイ!」

タロちゃんには、この電話でも見えるのでしょうね、星の子だから・・・