今夜もキレイな月が昇ってきました。
タロちゃんは、ママと一緒にお風呂です。
「ママ、今日幼稚園でセイちゃん達と遊んでたらね、セイちゃんが、オレの靴下に毛玉がたくさんあるのに気がついて、『タロちゃん、毛玉を取ってあげるよ』って言って、取ってくれたの。」
「アラーそうなの。それはよかったわねえ。」
「よくないよママ、オレ恥ずかしかったよ、毛玉の靴下履いてて。」
「ゴメンね、ママ、気をつける。」
ママは、タロちゃんがいつの間にか少年っぽくなってることに、嬉しさと戸惑いを感じていました。
タロちゃんは、
「ウン、わかった。」
と、あっさりしたもんです。
お風呂を出たタロちゃんが、着替えていると、
「タロちゃん、湯冷めするといけないから、靴下も履くのよ。」
と、ママの声です。
「アレーッ、足の裏がヘンだよ。なんかヘンだよ。ジージ!ボクの足の裏見て!」
「ど〜れ、見せてごらん。アーハッハッ、おかしいよ。タロちゃん、自分で見てごらん。」
タロちゃんも見ました。
「あれっ?3つも穴があいてる⁉おもしれー、なんか顔みたい。 」
と言って大笑いです。
「ママ!シッカリしてよね。毛玉のつぎは、穴あきとヘマばっかりしてるんだから。」
「ゴメンね、ママ、シッカリするからね。」
翌日、山歩に出勤してきたママが着替えをしてると、
「アラーッ?ヤダー!間違えてタロちゃんの靴下、履いてきちゃったあ‼」
「シッカリしてよ、ママ!」と、言ってるタロちゃんの声が聞こえてくるようです。
(ママのヘマぶりは、誰に似たのかなあ。まさか・・・・・私?)