今井家の守り本尊、不動明王です。
今日(2月28日)は、年に一度の不動様の日です。今井家一族は、本家が護持してる不動堂に集まり、護摩を焚いてもらいました。
護摩が焚かれてる間、この不動様を担いで関西方面から、この地に移り住んだ先祖のことを、ずっと考えていました。
今井本家は、もう400年以上もこの行事を続けてきました。私の家(分家)は、本家初代の弟の家です。ですから本家との親戚付き合いも400年続いてることになります。400年以上もこの一族の祭りを続けているというのはすごいことだと思います。景気がどうだろうと、政治がどうだろうと、変わることのない地道な暮らしを続けてきました。そこには、地位も、名誉も、お金も超越した暮らしがあります。
三宝には、大根、人参、ゴボウなどが乗せられてます。多分これも400年変わらずのものでしょう。これらは全部自家製です。よく見ると大根も、人参も、ゴボウも全部葉付きです。それは作物も一族も「芽が出て安泰でありますように」との願いが込められているのだそうです。
また、この地に移って来た初代は、年老いた両親を置いてくるといった辛い別れもあったことでしょう。
そんな諸々ことを含めた祈りが、わずか8畳の不動堂に満ちています。