出勤してきた娘が、
「お父さん、ホントに黒くなってるよ」
「ホントかい?」
「ホントよ。栄養が行き届いてるから、髪の毛も元のように黒くなるのよ」
「そうか、気のせいじゃなかったんだ。髪の毛は黒っぽくなるし、毛にコシが出てきたんだよ。こんなことってあるんだね。これも私らの健康を気遣ってくれる娘のおかげだよ」
「お父さん、これで毛がフサフサしたら、パンチパーマにしなよ。お父さんのお葬式では、頭はパンチパーマにヘッドランプ姿ってのはどう?」
「イイね、それがいいよ⁉︎」
こんな会話から1日が始まった。なんとなく自分の葬式が楽しみになってきた。
それにしても、髪の毛は年を追うごとに白く、薄くなり、ハゲ頭を覚悟してたのが、黒くなるなんて!信じられない。
そうか、古希ってのは想定外のことが起きる年齢という意味もあったんだ。そうだ、これからは「古希アタマ」と呼ぶことにしよう!頭を掻く時は、コキコキ。
我が家では、こんな他愛のない話が行き交っている・・・バカなんだねえ