宿の夕食を終えたタロちゃんは、ジージと部屋に戻りました。
「タロちゃん!寝る時はいつもパパにお話ししてもらうの?」
「ウン。ジージ、おむすびころりんのお話し知ってる?」
「ウン、知ってるよ。」
「じゃあ、マメツブころりんのお話しは?」
「マメツブころりん?ジージは知らないなあ。どんな話し?」
「マメツブころりんってね、豆粒がコロコロ転がって、小さな小さな穴に落ちちゃったの。」
「フーン、それで・・・」
「それでね、えーとね・・・ジージ?ジージ?アレッ寝ちゃってる。」
ジージは、旅の疲れと酔いもあって、タロちゃんの声が子守歌になったのです。。タロちゃんを寝かせるハズのジージが、タロちゃんに寝かしつけられたのでした。
翌日も気持ちよく晴れました。
タロちゃんたちは、上高地散歩に出かけました。タロちゃんが走り出しました。パパとママが、必死にあとを追いかけます。パパとママは、息を切らしているのに、タロちゃんは息も乱れていません。標高1000メートルを超えているのにです。河童橋に戻って来ても、走り続けています。
タロちゃんは嬉しいのです。なぜかわからないけど、嬉しいのです。
「ボク、山が大好き!」
そうか、わかった!タロちゃんは、故郷星(ふるさとぼし)に1000メートル分、近づけたから嬉しいんだね。
ここのところあちこち旅行されてジジババ青春(おっと失礼!)を謳歌されていますね!(^^)!
返信削除うらやましい~
人生そうあるべきだと思いますよ~
うちのジジもお尻をたたいて後に続かせようっと....
また行ってきました。今度は、日光・戦場ヶ原、小田代原です。森の中の散策は、爽やかな緑、澄んだ冷気、葉を揺らす風たちに出逢いでもありました。
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