「ただいまーッ」
「アッ、ママだ!お帰りなさい。」
「ネエ、ママ。これ見て!」
「タロちゃん、今日もお弁当ぜーんぶ食べてくれたんだ。ママ、嬉しいわ。」
「だってママのお弁当は美味しいんだもん!」
「タロちゃんのママでよかった。ところでタロちゃん、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
「ウン、な〜にママ。」
「あのね、夕ご飯のあと、食器を洗ってくれると、ママとっても助かるんだけど、やってくれるかなあ?」
「ウンいいよ。」
その日の夕食後、タロちゃんはお祖母ちゃんと一緒に食器を洗いました。
「アラ!キレイに洗ってくれたわね、ありがとう。」
「皿を洗うのって楽しいね。」
翌日の夕食後でした。
「じゃあ今日もお願いね、タロちゃん!」
ママが手伝ってくれるものと思い込んでたのみました。すると
「今日は、エンリョします!」
と、澄まし顔で言ったのです。
「・・・・・・・!?」
家族みんなは大爆笑です。だって6才の子の使う言葉ではなかったからです。
もちろん、タロちゃんは、ママたちが、なぜ笑ってるのかわかりません。
タロちゃんのお手伝いは、たった一日で終わったのでした。あれだけ楽しげにやってくれてたのに・・・
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