2014年9月12日金曜日

タンボはドコ

オレが道脇の畑の草を取っていたらよ、車が止まって、キレイな服着た女の人が近づいてきて、
話しかけてきたんだよ。

何喋ってんだか分からないから、
『もっとデッカイ声で喋ってくんないかい。聞こえないんだよ。』
するとその女の人が、前よりデッカイ声で喋ってくれたんさ。
『スミマセン、???はどこですか?』って聞くから、オレは、
『ナニ?タンボはどこかだって?そんなこと聞かれたって、どう教えていいのか・・・。』
『いえ違うんです。タンボじゃなくて、???はどこかって聞いてるんです。』って言われても、オレには???がタンボとしか聞こえないんだよ。
年取るとこうだからねえ。女の人は、オレの耳元で大声だして、
『スミマセン、サンポの店はどこですか?』って言うので、
『そうかい、そうかい、タンボじゃなくてサンポだったんかい。それならこの道をまっすぐ行って・・・』って教えたんさ。





あの人はサンポが遠かったろうが、オレは耳が遠かったんさ。同じ遠いのでも、えらく違うね。

山歩のご近所、千代さんは86才、元気に野菜作りをしています。耳が遠いので、世間の雑音は一切入りません。そのおかげで野菜作りに専念できます。

千代さんの野菜は人気です。

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