2012年11月29日木曜日

星の子タロちゃん物語16・パパのためなら・・・

「タロちゃん、ママから相談なんだけど聞いてくれる?」

「ウンいいよ。何なのママ?」

「あのね、タロちゃんのお手伝いのことなの。何がいいかパパと相談したの。」

「ウン、それで。」パパの名が出ただけでタロちゃんが、身を乗り出してきました。

「それでね、パパのクツを磨いてもらえたら、パパもとっても助かるって。」

「ウンやる、やる。オレ、パパのためなら何でもやるよ」

その夜。パパにクツの磨き方を教わりました。

「タロちゃん、男はいつもクツをキレイにしておくものなんだよ。」

「ウン。」

「特に靴先をていねいに磨くんだよ。クツは靴先が命なんだからな。」

「ウン分かった。」

教わった通りに、馬の毛のブラシでていねいにホコリやチリを落とし、次に布で磨き上げて終わりです。

タロちゃん、パパと自分のクツを並べて終わりです。ナットクの仕上がりです。

いつものようにタロちゃんは、ベッドのパパの膝の中に入り、絵本を読んでもらってました。寝る前の一番大好きな時間です。隣でママが微笑んでます。ママが言いました。

「ねえパパ!今日タロちゃんが言ってたよ。オレ、パパのためなら何でもするよって。」

「それって、パパのオレがタロちゃんに言うセリフだよ・・・・・」

パパは絵本の字が滲んで読めなくなってしまいました。ただ黙って、タロちゃんを抱きしめ続けていました。

母校の小学校で味噌作り

 

今年で7年目になる母校での味噌作りです。小学校3年生は、孫みたいです。

可愛い手のひらに乗ってるのは、茹で大豆です。これをポリ袋に入れて、手で潰します。そのあと麹と塩とで、よく混ぜ合わせ、タルに入れます。ぜーんぶ手作りです。

ハイ出来上がりました。

豆を潰してる時は、「タケジー!タケジー!」と、賑やかに呼ぶ声が校舎に響きます。タケジーの私が、笑顔で応えます。50人の孫ができた気分です。

さあ、来年11月の出来上がりが楽しみです。きっと美味しい味噌ができるでしょう。

ふと考えました。金杉小学校は明治8年創立だから、私のひいおじいさんの代から私の子どもまで5代、お世話になったことになります。足を向けられませんなあ。

2012年11月27日火曜日

渋柿、無事嫁ぎました

こんなに鈴なりだったのが、

ご覧の通りです。

ありがたいことに柿の貰いてがいたのです。店にきた方は、干し柿用の渋柿を探し求めていたのだそうです。喜んで持って行ってもらいました。ビックリしたのは、大阪の友人の娘さんから注文がきたことです。さっそく送りました。今頃マンションのベランダで夕陽を浴びていることでしょう。美味しくできるか楽しみです。

クマチャン!干し柿は生柿より栄養価が高いそうですよ。

隣りの渋柿は・・・

ご覧の通りです。

鳥にも食べられず、人にも用立ててもらえず、初冬の空に毅然と枝を広げてます。なんか尊敬しちゃうなあ。

2012年11月21日水曜日

星の子タロちゃん物語15・気分はパパ

「タロちゃん、もう行くわよ。」

「待ってて、ママ!もうすぐ終わるから。」

「急いでよね、遅れちゃうから。」

「ウン」

とは言っても、クツを磨く手は休みません。夢中です。キレイになるのが面白いのです。

というのも、出勤前のパパがクツを磨いてるのを見たタロちゃんが、数回だけパパのクツを磨きました。

「パパ、何で毎朝クツを磨くの?」

「足元を見られるって言われるように、大人はまずクツを見てその人を判断するの。だから清潔なクツを履いてると、『この人は信用できそうだな。』と思われて、仕事もうまくいったりするの。」

「フーン、そうなの・・・」

「もちろんそれだけじゃないよ。クツがキレイだと気持ちがよくなり、やる気にもなるんだよ。」

それ以来タロちゃんは、自分のクツを磨くようになったというわけです。

「ママ、終わったよ!」

タロちゃんは、ピカピカのクツを履き、おじいちゃんが取ってきてくれたミントの葉をそっと握りしめ、

ママの車に乗りました。

「いってきまーす!」

・・・タロちゃん、ついででいいからママのクツも磨いてくれないかな〜・・・

タロちゃんは、そんなママの気持ちなんかわかりません。磨いたクツを眺めてご機嫌です、自分は、いまパパなんですから・・・

お前だろ、ナナ!

事件はこの干し柿の下で起こった。

 

ここに首なし死体があった。それは黒い羽の小鳥だった。犯人は?

「 ナナ!お前か、小鳥の頭を食べたのは?」

「寝てるのにうるさいなあ」

「 何ですか、ご主人!」

「だからあ、これを食ったのはお前かって聞いてるんだよ。」

「それがどうかしましたか?」

「どうかしましたかって聞かれてもなあ」

「なら聞かないでくださいよ。こっちは好物の鳥の頭を食って、眠いんですから。」

「ほーれみろ、ヤッパリ食ったんじゃないか!」

「ハイハイ、食いましたよ・・・・・」

「まったく!ヤバくなるとすぐソッポ向くんだから。なあナナ、食ってもいいけど、ちゃんと後片付けしろよ!戸だってそうだ、いつも開けっ放しで、閉めないんだから。もういい年した大人なんだからな!分かったか!」

「・・・・・」

猫に、後片付けと戸を閉めることをどうやって教えたらいいんですか?どなたか教えてください。

 

2012年11月20日火曜日

見て!見て!初霜‼

「 今朝はいつもより冷えたな〜」

と、思いつつ日の出前の庭を見ると、芝生が白いじゃありませんか。

初霜が降りてました。

裏の畑に行ってみると、

霜柱が立ってました。

隣りのキャベツを見ると、

葉の表面が霜(氷」で覆われてました。野菜も霜にあたると甘味が強まります。楽しみだな〜。

そうそう、便座にもスイッチを入れました。もうヤセガマンは不要です。よかったな〜お尻クン。

 

2012年11月18日日曜日

冬へ・・・

木枯らし一号が吹いてます。

 

店先の桜も赤く紅葉しました。これほど赤くなるのも珍しいです。

芝生は、一面の落ち葉です。

青かった芝生もすっかり枯れ葉色になりました。山歩も、冬の中へ・・・

冬を感じると、

「冬支度するぞ!」と武者震いです。

ストーブのエントツ掃除は終わりました。昨冬は寒く、ストーブを焚く日も多かったので、さぞや沢山の煤があると思ったのですが、意外にも片手に乗るほど僅かでした。

昨日は、薪割り場を整理しました。崩れた薪も積み直しました。

だんだんヤル気になってきました。

こうなるとストーブに火を点けるのが待ち遠しくなってきました。

ストーブの火を見ながら、「甘酒」でも飲むとしましょう。実は、私、下戸なんです。「酒」という字を見ただけで、頬を赤くするくらいなんです。兄妹3人のウチ、末の妹が一番酒に強く、私と弟の二人掛かりでも妹にはかないません。これホントです。妹には内緒にしておいてくださいよ。

2012年11月15日木曜日

甘くなれ、甘くなれ!

木枯らし。冬の日差し。干し柿作り日和りです。

 

 

 

タコ糸に三つ吊るしました。

今年は左側の軒にも吊るせました。数えたら86個ありました。去年は我が家の柿は、実が成らなかったので

ご近所の柿をいただいて、干し柿を作りました。今年は我が家の柿で間に合いました。

さてこの干し柿を食べられるのは、いつ来るお客様でしょうか?

ところで、もう100個以上取ってるんですが、ご覧の通り鈴なりです。どなたか干し柿作りませんか?タダでお分けします。

子どもの頃、学校から帰るとカバンを放り投げて、畑の柿の木に登りました。木の上で、柿にかぶりつきました。たちまち4つ5つは、胃の中です。ようやくお腹が落ち着きました。ある時のことです。木から下りるとき、自分が吐き出した柿の皮に足を乗せたものだから、ツルッと滑って真っ逆さまに落ちました。下は軟らかい畑です。頭が畑の土にめり込み、逆立ちしてしまいました。痛かったなあ。

今でも柿は大好物です。

2012年11月14日水曜日

星の子タロちゃん物語14・まぼろしのお手伝い

「ただいまーッ」

「アッ、ママだ!お帰りなさい。」

「ネエ、ママ。これ見て!」

「タロちゃん、今日もお弁当ぜーんぶ食べてくれたんだ。ママ、嬉しいわ。」

「だってママのお弁当は美味しいんだもん!」

「タロちゃんのママでよかった。ところでタロちゃん、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」

「ウン、な〜にママ。」

「あのね、夕ご飯のあと、食器を洗ってくれると、ママとっても助かるんだけど、やってくれるかなあ?」

「ウンいいよ。」

その日の夕食後、タロちゃんはお祖母ちゃんと一緒に食器を洗いました。

「アラ!キレイに洗ってくれたわね、ありがとう。」

「皿を洗うのって楽しいね。」

 

翌日の夕食後でした。

「じゃあ今日もお願いね、タロちゃん!」

ママが手伝ってくれるものと思い込んでたのみました。すると

「今日は、エンリョします!」

と、澄まし顔で言ったのです。

「・・・・・・・!?」

家族みんなは大爆笑です。だって6才の子の使う言葉ではなかったからです。

もちろん、タロちゃんは、ママたちが、なぜ笑ってるのかわかりません。

タロちゃんのお手伝いは、たった一日で終わったのでした。あれだけ楽しげにやってくれてたのに・・・

 

 

2012年11月12日月曜日

こんな私ですが・・・

先日蒔いた野菜たちが、ここまでになりました。ようやく野菜名も判りました。

これ、小蕪。

これ、ホウレンソウ。

これ、シュンギク。やっと私でもわかるようになりました。

ダイコンも、これなら来月には食べられそうです。今朝(11月12日)NHKテレビの「あさイチ」で、ダイコンの栄養パワーが取り上げられました。うんと食べよっと!

そうそう、垣根の茶の花が満開です。清々しい香りが漂ってます。虫たちが、蜜を吸いに来てます。

そうだ、お茶の栄養パワーも凄いんだっけ。うんと飲もっと‼

なんだか150才まで生きられそう、どうしよう・・・

 

 

2012年11月3日土曜日

待ってたぞ、木枯らしを!

 

昨日、山歩にも木枯らしがやってきました。

柿たちが、喜んでました。青空を背負って、見事に実を付けてます。枝ぶりも見事です。そして木枯らしに肌を撫でられて、色を濃くしています。もうすぐ食べられます。

でも、これ渋柿なんです。大きさは・・・

ホレこんなに小さい柿なんです。私も食べたことありません。だって最後まで渋いんですから。多分、ご先祖はこの実から柿渋を取っていたんだと思います。かすかに憶えているのは、私が小学生の頃、木綿糸を釣り糸にしようとしたら、

「健夫、この柿渋を糸に塗ると丈夫になるよ。」と、祖父が言って、柿渋を塗ったことです。

今、柿渋が見直されてますよね。

 

 

食べるのは、隣のこの柿です。同じ渋柿で、蜂屋柿(たぶん)といいます。干し柿にします。今年は大豊作です。木枯らしが吹いたので、干し柿シーズン突入です。さっそく作ることにします。山歩の軒先を干し柿が飾るのも、もうすぐです。

木枯らしを喜んだのは、野鳥たちもです。

昨日は木枯らしの中を、野鳥が斜めに空を泳いでました。山歩の屋敷森では、野鳥が羽を休めています。会話してます。

「木枯らしが吹いたから、もうすぐ柿が食えるな〜。」

「そうだよ。もうじきだ。」

「誰のところの柿が一番早く食えるかなあ?」

「オレが見たんでは、山歩の柿じゃね?」

「そうかい。だけどよ、うまそうに見えるあの小粒の柿だけは食うなよ!去年、食べて懲りちゃったよ。10日も便秘しちゃってね、その分体重が増えちゃって飛ぶのが大変だったんだから!」

・・・てなことを野鳥たちは話してましたっけ。ホントだよ、私、鳥目になったら鳥語も分かるようになったんだから・・・・・信じて!

2012年11月1日木曜日

陶器市(益子町)へ!


午前8時過ぎ、益子町到着!沢山の人で賑わってます。

目指す店は、ここの奥です。

 

山歩で人気の器を作っているのが、陶芸作家の茂木さん(店の奥にいる人)。彼女の人柄そのものの器たちです。

 

あまりにもカワイイので、これも(大文字草)買ってしまいました。山歩の玄関に置きました。

お腹が空いたので、ホットドッグを食べました。ここのホットドッグは美味しかったあ。

自宅近くに着いたら、ちょうど夕陽が沈むところでした。

小春日和とは、今日のことでした。オ・ヤ・ス・ミ・・・