2012年11月21日水曜日

星の子タロちゃん物語15・気分はパパ

「タロちゃん、もう行くわよ。」

「待ってて、ママ!もうすぐ終わるから。」

「急いでよね、遅れちゃうから。」

「ウン」

とは言っても、クツを磨く手は休みません。夢中です。キレイになるのが面白いのです。

というのも、出勤前のパパがクツを磨いてるのを見たタロちゃんが、数回だけパパのクツを磨きました。

「パパ、何で毎朝クツを磨くの?」

「足元を見られるって言われるように、大人はまずクツを見てその人を判断するの。だから清潔なクツを履いてると、『この人は信用できそうだな。』と思われて、仕事もうまくいったりするの。」

「フーン、そうなの・・・」

「もちろんそれだけじゃないよ。クツがキレイだと気持ちがよくなり、やる気にもなるんだよ。」

それ以来タロちゃんは、自分のクツを磨くようになったというわけです。

「ママ、終わったよ!」

タロちゃんは、ピカピカのクツを履き、おじいちゃんが取ってきてくれたミントの葉をそっと握りしめ、

ママの車に乗りました。

「いってきまーす!」

・・・タロちゃん、ついででいいからママのクツも磨いてくれないかな〜・・・

タロちゃんは、そんなママの気持ちなんかわかりません。磨いたクツを眺めてご機嫌です、自分は、いまパパなんですから・・・

2 件のコメント:

  1. おしゃれなタロちゃん!ピカピカに磨いたクツにミントを
    飾るなんて。ママのクツを磨いたときはお花を飾ってあげてね

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    1. 今日、タロちゃんに会ってきました。靴磨きはすっかり定着してました。そして今はブログに載せたクツではなく、20センチの新品のクツになってました。足の大きさが、6才で20センチとは!
      毎回のコメントありがとうございます。励まされます。

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