2013年2月28日木曜日

先祖を考えました

 

今井家の守り本尊、不動明王です。

今日(2月28日)は、年に一度の不動様の日です。今井家一族は、本家が護持してる不動堂に集まり、護摩を焚いてもらいました。

護摩が焚かれてる間、この不動様を担いで関西方面から、この地に移り住んだ先祖のことを、ずっと考えていました。

今井本家は、もう400年以上もこの行事を続けてきました。私の家(分家)は、本家初代の弟の家です。ですから本家との親戚付き合いも400年続いてることになります。400年以上もこの一族の祭りを続けているというのはすごいことだと思います。景気がどうだろうと、政治がどうだろうと、変わることのない地道な暮らしを続けてきました。そこには、地位も、名誉も、お金も超越した暮らしがあります。

三宝には、大根、人参、ゴボウなどが乗せられてます。多分これも400年変わらずのものでしょう。これらは全部自家製です。よく見ると大根も、人参も、ゴボウも全部葉付きです。それは作物も一族も「芽が出て安泰でありますように」との願いが込められているのだそうです。

また、この地に移って来た初代は、年老いた両親を置いてくるといった辛い別れもあったことでしょう。

そんな諸々ことを含めた祈りが、わずか8畳の不動堂に満ちています。

 

畑も春の色です

未明のお湿りが、春を誘ってきたようです。前日まで砂ぼこりを舞いあげていた土が、しっとりと濡れています。

寒さで作付けできなかった畑が、耕耘されました。まもなくタネがまかれます。

今朝(2月28日)は、春霞の朝です。まもなくこのトラクターが動きます。耕耘も種蒔きも作業は若者たちです。

少しずつ、しかし着実に若者が都会から田舎へと移り始めてます。全国の遊休農地が、若者の手で耕される日も近いと思うこの頃です。

 

2013年2月18日月曜日

星の子タロちゃん物語20 ・ ムーばあちゃん 星に還る

「ママ、ムーばあちゃんにご挨拶してくるね。」

タロちゃんは、奥の和室に安置されているムーばあちゃん(タロちゃんの曾祖母・97才)の遺体のところへ行きました。線香を一本捧げ、チーンと鐘を鳴らしました。一心に手を合わせて、ムーばあちゃんと心の中で話しをしています。

・・ムーばあちゃん!死んじゃったの?・・

・・そうよ、タロちゃん。・・

・・悲しくないの?・・

・・ちっとも悲しくないよ。だってね、私が死ぬ時、タロちゃんのジージがずうっと手を握っていてくれてたし、それにこうやってタロちゃんが、私とお話ししてくれてるから、悲しいどころか、とっても幸せだよ。・・

・・そうかあ、よかったあ。でもねえムーばあちゃん、この後どこへ行っちゃうの?・・

・・遠くへ行っちゃうの。・・

・・遠くってどこ?・・

・・西の空遠くにある赤ちゃん星に行っちゃうの。そこでね、生命の赤ちゃんになるの。タロちゃんには会えなくなるけど、タロちゃんの心の中では、いつでも会えるからね。・・

・・ウン、わかった。ムーばあちゃん、またお話ししにくるね。・・

タロちゃんは、会えなくなるムーばあちゃんに、折り紙を最後のプレゼントにしようと決めました。

「ママ、ムーばあちゃんが赤ちゃん星に還っても遊べるように、折り紙作りたいな。」

「それって、いい考えね。」

「そうすれば、一人でさみしい時や飽きちゃった時に折り紙で遊べるよね。」

「そうよね、タロちゃん。」

 

お葬式の日、タロちゃんは、棺の中に眠ってるムーばあちゃんの側に、折り紙で作った飛行機と鶴と紙風船を、そっと置きました。

「バイバイ、ムーばあちゃん!」

ムーばあちゃんが、すこし微笑んだように見えました。

 

幸せ色に包まれて、ムーばあちゃんは、西の空遠くの赤ちゃん星に還って行きました。タロちゃんの作った折り紙を持って・・・・・

 

 

2013年2月16日土曜日

小鳥の友だちです

今年の冬も思いのほか寒いですねえ。薪が残り少なくなったので、薪割りを始めました。山歩の裏庭で、一人淋しく薪を割っていると、思わぬ来訪者が・・・。それも2m近くまで寄ってきて、私を見つめてるんです。

ツグミでしょうか?

ツグミですよね。

ツグミちゃん、と呼ぶことに決めました。

割れた薪から芋虫もどきが出てきます。それをあげると喜んで食べます。

もう6匹以上食べました。

「ツグミちゃん、これ以上食べるとお腹こわすよ!」

「・・・・・」

「ツグミ!聞いてんの?」

「・・・・・?」

「バーカ!」

「・・・・・」

「勝手にしろい!」

「・・・・・」

また一つ、虫をやると、サッと食べます。

「おい、よく噛んで食べろよ!あっ、そっか、お前には、歯が無いんだっけな。オレも入れ歯だから似たようなもんだけどな」

また会えるといいな・・・

 

2013年2月6日水曜日

山歩道、好きなんです!

今日はこの冬二度目の雪です。

 

「私、この道を歩くのが大好きなんです。なんだか日本昔話の世界みたいで。」

と、先日来店されたお客様が話してくれました。それも若い女性です。

・・・山歩を、若い女性にも気に入ってもらえるんだ、よかったあ・・・と、嬉しくなりました。

それにしても・・・雪・・・

咲き出した椿(侘助)も、

紅い蕾の木瓜も、綿帽子でオシャレです。

私は、ストーブの暖かさに包まれて、雪籠りと洒落てみましょうか。

今も雪は静かに舞い降りています・・・・・