2015年9月22日火曜日

昔を見つけました

秋晴れの中、益子へ器を買いに向かいました。その途中・・・


       

車を止めて、ハイパチリ。何の花か分かりますか?


       

もう分かりますね。分からない?コレなら分かりますよね・・・


       

そう、蕎麦の花でした。
私が子どもの頃、我が家でも蕎麦を栽培していました。そば粉にすると、母は3時のオヤツに「そばがき」を作りました。私はこのそばがきが大嫌いでした。ただ不味いだけのものでした。40才過ぎまで、蕎麦は食べませんでした。これほどマズい蕎麦を食べる人の気持ちがわかりませんでした。私が好んで食べたのは「チカラうどん」でした。この世にこれほど旨いものはないと、固く信じていました。ところが・・・
チカラうどんを食べ過ぎて、チカラうどんが嫌いになってしまいました。仕方なしに蕎麦を食べてみました。なんと、ウマイじゃなないですか!それ以来蕎麦党になり今日に至っていますデス。こうやって蕎麦の花を見ると、私の食の歴史が蘇ってきます。

「オフクロよ、オレが子どもの頃に作ってた蕎麦は、なんでまずかったの?」
「そんなこと聞かれたって、知るか・・・とにかくあの頃は食うものがなかったんだよ!」
「そうだよなあ、オヤツといえば蕎麦がき、夏休みの思い出と言ったらカボチャだもんなあ。30日間、毎日カボチャを食わされたもんなあ。そうそうあの麩だって、豚肉だと思い込んでいたもんなあ。麩が小麦粉で出来てるなんて、大人になって知ったぐらいだから、オレの食生活は貧しかったなあ」

と、蕎麦の花を見てると眠っていた記憶が蘇ってきました。
空には澄みきった青空が広がっていました。(520話)

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