2016年8月19日金曜日

オレは、ジョウモンジン⁉︎(644話)

 8月17日は今井家菩提寺・栄光院の施餓鬼だった。


       

 檀家30数軒の小さな小さなお寺である。
檀家も揃い、6名の僧侶による施餓鬼が始まった。6名による読経はまさに歌そのものだった。その声と歌に身を委ねながら、4000年前頃ここに住んでいた先祖(縄文人)に、想いを巡らしていた。


       

 このお寺は縄文時代の遺跡(貝塚)の上に建っている。私も小学5年の時、遺跡の発掘を手伝った。遺跡からは鹿や猪の骨やら淡水の貝にハマグリなどの海水の貝が発見されている。栄光院の丘の南には浅瀬の海が広がり、北側には豊かな森が広がっていたようだ。今の山歩の庭を鹿や猪が通り、それを縄文人が追いかけていた、なんて想像すると楽しくなる。

 この豊かな台地で縄文人たち(御先祖)は、狩猟と採集の生活を営み、貧富の差もなくみな平等に暮らしていたようだ。もちろんどこの縄文遺跡からも殺人用の弓矢など発見されていないそうだ。つまり縄文人は戦争をしない平和人だったといえる。
 もしかすると、貧富の格差が争いや戦争を引き起こすのかも知れない。そうだとすると貧富の格差が拡大している今の日本が心配になってくる。

 あれから4000年、ずっとここに人々は暮らし続けてきた。私にも縄文人の血が流れているはず。そうであれば和(平和)を愛する縄文人の心も受け継いでいるはずだが・・・

 いつの間にか読経も終わっていた。墓に立てた木製の卒塔婆は、4000年前の縄文人に繋がるご先祖たちへの供養の塔となった。

そういえば私が結婚した頃までの我が家は半分が土間だったので、縄文人の暮らしそのものだった。そうかオレが、ジョウモンジン!だったんだ・・・

 



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