2015年10月24日土曜日

新築すればいいのに・・・(530話)

25年以上も前のことです。100年経った茅葺き屋根の母屋(今のお店)をリフォームすることにしました。母は、
「こんな古い家を直すことないのに。これを壊して、新しい家を建てればいいのに・・・健夫は変わってるんだから。」
と、酷評されました。そしてリフォームが終わり、叔母がやってきました。家に入るなり、
「なんだよこの家は。わざわざ古めかしい家にするなんて・・・」
と、散々でした。ところが・・・


       


                                 

昨日も、4人の若い女性客が山歩の佇まいが気に入り、
「うわあ、ステキ!こういうところで生活してみたいなあ。」
と、帰り際庭先で話していました。私にも話しかけてきて、
「ここの雰囲気、何もかもいいわあ。」
「そうですかあ。この景色も建物もみんな昔のままなんですがねえ。」
「それがいいのよねえ。落ち着くのよね、この屋敷森も建物も。私もここに住みたいわ。」

私の親世代には不評の古民家、それが若い世代にはカッコいい家と住まい方となるなんて、世の中の流れって面白いですね。

   

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