キュウリ揉み当番の出番は、毎年7月15日の天王様の祭りの日である。今年、キュウリ揉み当番だったので、役目を果たしてきた。
神事の後のナオライ(直会・・神事の後、神と食事を共にすることらしい)に供されるのが、写真のキュウリの酢の物で、これがメインの食べものとなる。参会者はキュウリの酢の物を酒の肴にして、ひたすら酒を呑む。私はひたすらサイダーを飲んだ。サイダーにキュウリの酢の物は合わないことが分かった!ゲップに苦しんだ1日となった。
ある日、村の長老に聞いてみた。
「天王様には、なんでキュウリの酢の物を出すようになったんですか?」
「昔は貧乏で、天王様の頃はどこの家でもキュウリが取れたもんだ。村人はお賽銭代わりにキュウリを供えたんだそうだ。もったいないから酢の物にしてナオライに出そうと決めたそうだ。それ以来、天王様にはキュウリの酢の物となり、そのために氏子は当番でそれを作るようになったんだそうだ。」
昨日もキュウリ揉み当番(10人)でキュウリの酢の物を作った。味良くできた。
天王様という祭りなのに、ご馳走はキュウリの酢の物という質素な祭りだからこそ、先人の苦労と喜びを感じる。
夕食もキュウリの酢の物をおかずに食べた!ほろ苦かった。
ところで、これと同じ「キュウリ揉み当番」が地域に残ってる所が他にもあるのだろうか?もしあれば全国キュウリ揉み当番サミットをやってみたいなあ!ないだろうなあ。
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