2014年1月23日木曜日

久しぶりです、先生!

店の片付けが終わる頃、一組のご夫婦が来店した。

「ごめんください。お久しぶりです。私です、平山です!分かりますか?」と。澄んだ張りのある声であった。声で分かった。

「その声で思い出せたよ。わかるよ。分かったよ!久しぶりだなあ‼︎」

平山夫妻は同級生で、彼らが中学生の時、私が担任したのです。

妻の久子さんも、

「先生、お久しぶりです。ずーっと会いたかったんです。」

と言って目頭を拭いている。私も感激で涙、涙。声にならない。

不思議なもので、話しているうちに二人とも中学生の頃の顔になった。久子さんから、子どもをなかなか授からなかった苦しみ、子育ての悩み、家業の金銭の苦労そして家業の倒産と、どれもが涙なしには聴けなかった。

でも彼はさらに話をつづけた。

「でもね先生、気持ちを整理したんです。新しい気持ちで、新しい考えで再出発しようと。」

と、吹っ切れた表情で話した。

「そうこうしている時、友人から先生の店のことを聞いたんです。それで急に会いたくなって」

「そうか、ありがとう。来てもらえてすごく嬉しいよ。」

苦労を重ねて築き上げた夫婦の固い絆があった。これからも続く苦労に立ち向かっていく清さがあった。次回は店の客として会えるのが楽しみだ。

それにしても先生と生徒の関係は不思議です。いくつになっても先生と生徒。いくつになっても教え子は中学生。

教え子は、何年経っても私を支えてくれる!

ありがとう、教え子たちの皆さん!生涯現役で生きるから、いつでも会いに来てや!

 

2 件のコメント:

  1. いつも支えてくれる

    笑ってくれる

    泣いてくれる

    ありがとう先生!
    ぜったい負けません!

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    1. 新し春がすぐそこまで来ているよ。あなたたちなら、絶対成功するよ。いや成功してみせなよ!念ずれば叶うよ。

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