店の片付けが終わる頃、一組のご夫婦が来店した。
「ごめんください。お久しぶりです。私です、平山です!分かりますか?」と。澄んだ張りのある声であった。声で分かった。
「その声で思い出せたよ。わかるよ。分かったよ!久しぶりだなあ‼︎」
平山夫妻は同級生で、彼らが中学生の時、私が担任したのです。
妻の久子さんも、
「先生、お久しぶりです。ずーっと会いたかったんです。」
と言って目頭を拭いている。私も感激で涙、涙。声にならない。
不思議なもので、話しているうちに二人とも中学生の頃の顔になった。久子さんから、子どもをなかなか授からなかった苦しみ、子育ての悩み、家業の金銭の苦労そして家業の倒産と、どれもが涙なしには聴けなかった。
でも彼はさらに話をつづけた。
「でもね先生、気持ちを整理したんです。新しい気持ちで、新しい考えで再出発しようと。」
と、吹っ切れた表情で話した。
「そうこうしている時、友人から先生の店のことを聞いたんです。それで急に会いたくなって」
「そうか、ありがとう。来てもらえてすごく嬉しいよ。」
苦労を重ねて築き上げた夫婦の固い絆があった。これからも続く苦労に立ち向かっていく清さがあった。次回は店の客として会えるのが楽しみだ。
それにしても先生と生徒の関係は不思議です。いくつになっても先生と生徒。いくつになっても教え子は中学生。
教え子は、何年経っても私を支えてくれる!
ありがとう、教え子たちの皆さん!生涯現役で生きるから、いつでも会いに来てや!
いつも支えてくれる
返信削除笑ってくれる
泣いてくれる
ありがとう先生!
ぜったい負けません!
新し春がすぐそこまで来ているよ。あなたたちなら、絶対成功するよ。いや成功してみせなよ!念ずれば叶うよ。
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