2014年1月26日日曜日

一途に、ただ一途に

今日は臨時休業日。妻が作ってくれた心づくしの昼食を食べ終わった時・・・来客が、

「ブログの『久しぶりです、先生』を読んだら、会いたくなって。今日は夫も一緒なの。」

なんと『久しぶりです』の平山夫妻と同級生の小山夫妻です。小山夫妻も同級生夫婦!

二人が結婚して以来の出来事が語られます。

「娘が幼児の頃、卵アレルギーだったの。その後お米もアレルギーになったの。娘のアレルギーを治したい一心で、娘の食べるご飯は粟などの雑穀食。家族とは別の食事にしたの。絶対治してみせるの覚悟でがんばったわ。私より娘の頑張りが偉かったわねえ。」

「妻は本当によく頑張りましたよ。なにしろアレルギーの娘用に3食作って、さらに家族用に3食と合計6食を、何年も欠かさず作ってくれたんですから。」

「数年かかったけどアレルギーが治ったのよ、先生。米のご飯も卵も食べられるようになったんです。」

「ある日、娘がこう言ったんですよ。『みんなと一緒に同じご飯を食べるって楽しいねえ』って。」

聞いてる私は、目の前の夫妻の姿が滲んでしまいました。

私が、

「ところで二人の馴れ初めは?」と聞くと、彼が、

「中学2年の時でした。彼女が教室で飼っている小鳥の世話を、陰日向なくコツコツとやっているのを見て、オレはこの人と結婚するって決めたんです。でも付き合いはなかったんです。ただの友だちでした。」

「えっ?卒業してからも同じ?」

「ええそうです。彼女は恋人じゃないんです。オレの妻になる人なんですから。」

「エッエッ?その後も交際してないのに、どうして一緒になれたんだい?」

「私が26歳の時、偶然、街でこの人に会って、私が北海道旅行に行くと言ったら『お土産を買ってきて』と頼まれたの。それでお土産を持って、彼の家へ行ったのが交際の始めになったんです。」

「それで?」

「1年後に結婚しました。子どもも3人授かりました。同居している80歳になる私の父も、私の妻を気に入ってます。中学2年で『オレの妻になる人だ』と感じた通りの人でした。感謝してます。」

「先生、私ね、独身時代から女ながらにオートバイのツーリングが趣味だったの。子育てが一段落した数年前から夫婦でツーリングを楽しんでるの。」

「この前は二人で、京都から富山、上高地とツーリングをしてきました。」

二人の心は若く、青春してました。

彼らが去った後には、冬の太陽が輝いていました。6月に会うのが待ち遠しい。

それにしても、こうやって立て続けに教え子と会えるなんて・・・夢かも・・・

 

 

 

 

1 件のコメント:

  1. 突然お訪ねしたのに、快く迎えていただき穏やかな時間が過ごせました。
    ざわついていた心が、落ち着きました。
    子どものこと、のんびり、ゆったり、見守りたいと思います!!(^・^) 
    感謝感謝です!!ありがとうございました。

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