2015年11月12日木曜日

山歩の周りは・・・(538話)

山歩の周りを見渡すと・・・
イオン農場では、


       

ホーレン草が・・・
隣りの木村農園では、


       

大根に・・・


       

玉ねぎが・・・
弟の畑でも、


        

大根にネギが・・・

夜、寝静まった頃、畑の野菜たちがおしゃべりを始めます。

「ネエ、ネエ、ダイコン君、山歩のタケじいのこと知ってる?」
「ウン?なんのこと?タマネギちゃん。」
「タケじいたちは昨日、小諸の美術館で白鳥映雪の日本画を見て、映雪の経歴を知ったら、スッカリ映雪にかぶれちゃったのよ。」
「どうかぶれたの?」
「それがね、映雪が『私は絵を描くのが天命』と言ったことにえらく感銘したらしいのよ。」
「フンフン、それで?」
「それでね、映雪の天命が絵なら、オレの天命は皿洗いと芝刈りだ!映雪の天命はひとつ、オレの天命はふたつもある。映雪を超えたぞ!と威張ってるのよ。ホーレンソウ君、さっきから黙ってるけど、なんか言ったら?」
「あいつは昔からノーテンキの三日坊主だったからなあ・・・バッカだねえ」

山歩は、野菜たちのお喋りで夜が更けていきます。



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