2015年11月13日金曜日

冬に逢いたくて 3 (539話)

湯の丸の帰りに、行きつけの温泉に入った。
ユックリと温泉につかり、脱衣所で着替えていると・・・


       

温泉から出てきた男性が、脱衣所を整理していた従業員の女性に話しかけていた。
「オレみたいなのを、クソじじいって言うんだ。」
すかさず女性が、
「何言ってんのよ、そんな風に自分を卑下しちゃダメじゃない。もっと明るく前向きに生きなくちゃね。それを言うんならね、オをつけて言うのよ、そうすれば丁寧でしょ!明るく、明るくね。」
「そうか、オをつけて言うのか。オ・クソじじい、オクソじじい・・・ふふふ。」
男性は、自分で可笑しくなり、笑い出していた。やりとりを見ていた私も心が温かくなった。それにしても当意即妙のやりとりができた女性は、素晴らしい。

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