2016年4月4日月曜日

桜に抱かれて 2 (581話)

葬儀の全てが終わり、廊下でいとこたちと立ち話をしていた。


       

「叔母さんの骨が桜色だったね。ビックリしたよ。」
と、私が言うとA子さんは、
「あらよく言うわよ、骨を焼く時花の色素に染まるって!」
すると妹が、
「紫陽花を棺に入れると、骨が紫陽花色になるそうよ。」
私は、
「そうか!じゃあオレの骨を焼く時は、桜、紫陽花、タンポポ・・・と7色の花で埋めつくしてくれ。そうすれば骨は7色になるだろ。賑やかでいいよ。」
「じゃあ桜咲く時に死んでよ。」
「いつ死んでも大丈夫、ウチの冷凍庫に入って待ってるから。」

てなわけで私の葬式は、額にはヘッドランプ、身体は寝袋の中、そして7色の花に囲まれてるっていうことになって、なんだか賑やかになりそうで今から葬式が楽しみ?になってきたわい。

1 件のコメント:

  1. 七色のお花に囲まれるって、素敵ですね〜♬

    私は何の花を入れてもらい、何色に染まろうかと今から考えておきます。

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