2016年5月23日月曜日

今を生きて るんだなあ (607話)

久しぶりに土手に行った。


       

河原では、ウグイスやヨシキリ、カッコーといった野鳥の声が飛び交っていた。みな配偶者を求めて鳴き声を競っている。「オトコは辛いよなあ」と心でつぶやいた。

その夜。かつての教員仲間7人が数十年ぶりに集まった。全員無事に退職し、新たな人生を歩んでいた。Kさんは、この4月から大学の教員になった。
「大学は教科書がないから、大変だけどやりがいがある」と、目をキラキラさせながら語った。
Aさんは、町の科学館であのでんじろう張りの実験を子供たちに見せていた。それを語る彼の目は、まるで子どもだった。
Eさんは53歳で退職し、家業であった指物師になった。江戸時代の指物師の服装が仕事に一番合ってるそうだ。そればかりか、生活も日の出と共に活動し、日の入りと共に終えるという江戸時代人の生活をしていた。それが指物師に合った生活だそうだ。「指図する」「角が立つ」「丸く収める」は指物師が使った言葉だそうである。

教員時代の昔話は出なかった。今の生活を話し合った。それぞれが夢を持って生きていた。
昔(過去)は戻らないが、今(現在)は明日につながる。明日につながる今の話はオモシロイ!皆んなから元気をもらった。

鳥たちも私たちも、今を生きてるんだなあ・・・
私も足が痛いの、腰が痛いの、目が辛いのなどとボヤかないで、今日からは心を入れ替えて、シェフの命令に素直に従い、謙虚に生きようっと。(そんなのできるはずないじゃないの!と最愛の妻が恥ずかしげに私をにらんだような⁉︎)

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