2016年10月2日日曜日

防災訓練だぞ〜 (656話)

久し振りの晴れ間。真夏が戻ってきた。


       

ここ緑の丘公園で、今日の午前中、町主催の防災訓練が行われた。一通りの訓練が行われて、かなり学べた。しかし一つだけ納得できない訓練があった。それはバケツリレーでの消火訓練である。太平洋戦争で米軍の空襲が始まり、焼夷弾攻撃で民家は紙のように燃やされた。それなのに住民はバケツリレーで火を消そうとした。しかしバケツの水程度では火を消せず、逆に炎に巻き込まれ殺されたという。そして東京をはじめ全国の都市が焼き尽くされた。70余年前、バケツリレーは役に立たないことが分かったのに、なぜ今もバケツリレーによる消火訓練なのだろうか?

数年前、火事があった。近所の人がバケツで水をかけようとした。
「とんでもないよ。バケツの水が届くまで近づくと、熱くて人間が死んじゃうよ!だから水なんかかけられなかったよ。」と、体験者は語ってくれた。
バケツリレーの効果の程を消防士に尋ねたら、曖昧な返事だった。

参加者の殆どが私を含めて高齢者だった。1人の男性を私ともう一人で持ち上げて移動させようとしたら、あまりの重さによろけてしまった。こんな私でも役に立つのかな?いや足手まといになるだけなじゃないか、人助けしようなんてイキがってるけど助けてもらう立場の人間なんだ、と複雑な思いで帰宅した。

オレより若い人たちよ、その時は助けてくれ〜  ‼︎


       

・・・公園の片隅では、秋桜が咲き乱れていた・・・


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