2013年1月29日火曜日

星の子タロちゃん物語 19・オレ 恥ずかしいよ!

今夜もキレイな月が昇ってきました。

タロちゃんは、ママと一緒にお風呂です。

「ママ、今日幼稚園でセイちゃん達と遊んでたらね、セイちゃんが、オレの靴下に毛玉がたくさんあるのに気がついて、『タロちゃん、毛玉を取ってあげるよ』って言って、取ってくれたの。」

 

 

「アラーそうなの。それはよかったわねえ。」

「よくないよママ、オレ恥ずかしかったよ、毛玉の靴下履いてて。」

「ゴメンね、ママ、気をつける。」

ママは、タロちゃんがいつの間にか少年っぽくなってることに、嬉しさと戸惑いを感じていました。

タロちゃんは、

「ウン、わかった。」

と、あっさりしたもんです。

 

お風呂を出たタロちゃんが、着替えていると、

「タロちゃん、湯冷めするといけないから、靴下も履くのよ。」

と、ママの声です。

「アレーッ、足の裏がヘンだよ。なんかヘンだよ。ジージ!ボクの足の裏見て!」

「ど〜れ、見せてごらん。アーハッハッ、おかしいよ。タロちゃん、自分で見てごらん。」

タロちゃんも見ました。

「あれっ?3つも穴があいてる⁉おもしれー、なんか顔みたい。 」

と言って大笑いです。

「ママ!シッカリしてよね。毛玉のつぎは、穴あきとヘマばっかりしてるんだから。」

「ゴメンね、ママ、シッカリするからね。」

 

翌日、山歩に出勤してきたママが着替えをしてると、

「アラーッ?ヤダー!間違えてタロちゃんの靴下、履いてきちゃったあ‼」

「シッカリしてよ、ママ!」と、言ってるタロちゃんの声が聞こえてくるようです。

(ママのヘマぶりは、誰に似たのかなあ。まさか・・・・・私?)

 

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