2011年12月15日木曜日

星の子タロちゃん物語り・4

星の子タロちゃんは毎晩、枕元に好きなオモチャを置いて寝ます。それは、2年前のクリスマスの日に、ものすごく嬉しいことがあったからです。
クリスマスの朝、タロちゃんの枕元にサンタさんのプレゼントがあったのです。
「アッ!サンタさんが来たんだあ。でもエントツないけど・・・・」
「パパがね、窓のカギを開けておいてくれたんだよ。」
「そうか、窓から入ったんだ。」
それ以来タロちゃんは、枕元にオモチャを置いて寝るようになったのです。

「タロちゃん!どうしてオモチャを置いて寝るの?」
「あのねママ、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれた時の、ウレシイ気持ちが忘れられないの。目が覚めて、オモチャを見るとね、その時のウレシイ気持ちになれるの。」
「そうなの。お休み、タロちゃん。」
「お休み、ママ!」

    ・・・・・・

「アッ サンタさん?サンタさんでしょ!」
「そうじゃ。サンタじゃよ。」
「サンタさん、お話ししてもいい?」
「少しなら、いいじゃろ。」
「あのね、サンタさんは、どこに住んでるの?」
「それはじゃね、タロちゃんが生まれる前に住んでいたお星様があったよね。」
「ウン。」
「そのタロちゃん星の隣りの星に住んでるのじゃ。それで地球にやってくると、フィンランドという国で準備をするのじゃ。」
「そこからどうやって来たの?」
「そこからは、トナカイに乗って来たんじゃよ。」

    ・・・・・・

「ママ、オハヨ。朝?」
「そうよ。」
「ママ。ボクね、サンタさんとお話ししたんだ!ボクが住んでた星の隣りに住んでるって言ってたよ。
アッ、プレゼントがある!!やっぱりきたんだね!」
「よかったね、タロちゃん。」
「パパー!見て!今年もサンタさんが来てくれたよ。」
「ウウ~ン、パパ  ねむい~。」


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