2013年7月10日水曜日

旨くなーれ 2

 

この果実は・・・

このようにぶら下がってました。

この木です。山歩西側の庭にあります。シシ柚子です。

これには、こんな笑い話があるんです。「桃栗3年、柿8年、柚子の大バカ18年」というので、すぐに実のなる柚子を植えたら、翌年から実がついたんです。ところが味も香りもまるでなし。諦めました。母に「今度、苗木屋が来たら、大きい柚子の実がつく苗木を買っといて」と頼んでおきました。1年ぐらいして母が、「健夫、苗木屋が来て、大きい実のなる柚子の苗木を買ったから。今度こそ大丈夫だ!」というのです。私も気にかけて世話をしました。数年後、一つだけ実がつきました。柚子にしては、実がつくのが早すぎると思ったのですが、不思議なことに実が普通の柚子より大きくなっていくんです。

「初めてつけた実だから、木だってどのくらい大きくすればいいかわからないんだよな」と甘く考えていました。ところが実の奴め、普通柚子の倍になっても止まらないのです。

「オイッ、ユズ!てめえどこまでデカくなるつもりだ?いい加減にデカくなるのヤメろよ!」と怒鳴りつけました。するとやっと大きくなるのをストップしてくれました。すでに普通ユズの3倍になってました。秋になり、黄色く熟しました。鼻を近づけると、かすかにユズの香りがします。皮を剥きました。皮ばっかりです。ユズもどきです。お化けユズと名付けました。シシ柚子だと知ったのは、数年後でした。

「苗木屋がよ、お婆さん今日はでっかい柚子の木を持ってきたからよ。今度は間違いなかっぺよって言ったからよ、すっかり信じちゃって買っちゃったんだよ。苗木屋が言うとおり、でっかくはなったけど、ここまででっかくなるとはなあ。オラ、あの苗木屋からは、何も買わねっ」と母は力んでました。

あれから20年、ずっと実を捨てていました。幾人かのお客様が貰ってくれたぐらいです。そこで今年、思いついたんです、シシ柚子の有効利用を・・・やっとシシ柚子の出番が回ってきたようです。

果実酒にしました!

どうなるかわかりません。来年、お客様に提供するつもりです。案外ウマイッかも!?お客様、もし不味くてもシシ柚子の不遇な歩みを理解されて、ガマンして飲んで下さいネ!

 

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