2015年5月13日水曜日

アッホー!

前号のメザシノボリで思い出しました。
昔々の遥か昔のずーっと昔のそまた昔の、つい昨日のような昔の話を聞いて下さいな。
中学1年生、社会の授業でのことです。


       

海の話からやがて魚の話になりました。調子づいた私は、
「ところで君たち、海の生物も謎だらけなんだよ。例えばメザシという魚を知ってるね。5匹くらいが目を串刺しになってるやつ。そうか、みんな知ってるんだね。大した物知りだね。あのメザシ、あのまま海で泳いでるんだよ!」
「え〜っ!」
「実に不思議だよねえ。そうそうカマボコも知ってるよね。木の板に肉がくっついてるヤツ。よく正月に食べるよね。あのカマボコも、あのまま海で泳いでるって知ってた?」
「知らなーい!」
「ホントだよ。あのまま海に浮かんでるのを、漁師さんが捕まえてくるんだよ。海って不思議だらけだねえ。」
中学1年生は半信半疑です。味をしめた私、今度は中学3年生の授業で、得意になって同じ話をしました・・・・・バカにされました。
やがて生徒たちは、私のウソ話を見抜くようになりました。
「ねえ君たち、なんで私の話がウソだってわかるの?」
「先生のウソはすぐわかるの。だって鼻を見れば分かるよ。」
「どうして鼻で分かるの?」
「あのね先生、先生はウソ話を始めると、鼻が膨らむの!だから先生の話を聞くときは鼻を見てればいいの!」
「そうか!どうも最近のみんなは私の顔を見てるなあと思っていたら、鼻を見てたのかあ、参ったなあ。」
それからというもの、ウソ話を始めると、つい意識しちゃって鼻の穴がさらに大きく膨らむようになってしまいました。 


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