夜の私。なかなか趣きがあるでしょ。でもねえピンチになったことがあるんですよ。今から25年前ごろ、源一郎さん(健夫さんの父)が、
「健夫、茅葺き屋根も腐ってきたし、100年も経ってるし、何とかしないとなあ。」
と話してるのが聞こえてきたので、私はゾッとしたね。とうとう解体されるのかってね。それからというもの健夫さん夫婦は悩んでいたね。残すか新築するかでね。
しばらくして健夫さんは奥さんに、
「この家残そう!だって勘左衛門さんから私で5代目、100年もの歴史が詰まってる家だからリフォームしよう!」
と言って、存続が決まったんです。きっかけは杉戸にある築200年の再生された古民家を見学したことだったらしいです。私は嬉しくて涙が出たねえ。
1991年、遂に完成!この梁も見違えるほどキレイになったでしょ。130年経った梁とは思えないでしょ。大工さんが、「築100年の家だから、さらに100年は長持ちする家にします!」と言っていたから、後100年は大丈夫!100年後っていうと、健夫さんの5代後だねえ。すると健夫さんの孫の孫の代ってわけだ。健夫さんの孫の孫が住むまで、私ガンバル。そして孫の孫が私を、さらに100年長持ちする家にリフォームしてもらうんだ!
生まれかわった私を家族は大事にしてくれてねえ、私シ・ア・ワ・セ。
2話の「おうちものがたり」感動編でした
返信削除200年も300年も長持ちしますように・・・