2016年1月1日金曜日

ウチの正月は、ここから (553話)

いつ頃、何のために始まったのか定かではないのですが・・・


       

正月の朝、食卓には必ずオニギリがありました。それもこれより倍くらいの大きさなんです!子供の頃はこれが嫌だったんですが、無理でも食べさせられました。
「どうしてウチだけオニギリなんだ?」
「どうもこうもないよ。ウチのしきたりなんだから、食べるんだよ!」
と、母に説き伏せられて、仕方なく食べました。だってオニギリで満腹しちゃうからです。
私は考えました。
「きっとウチの先祖は貧乏で、オカズをうんと食べられないようにとオニギリを食べさせたんだ」と。
しかし今はこう考えてます。
昔は米は貴重品でした。何しろ日本人が1年中米を食べられるようになったのは昭和になってからだそうです。
今から400年前、関ヶ原の合戦前、豊臣家を見限った今井家の先祖は、現在地に移住してきました。開拓民生活は米を食うどころの話ではなかったはずです。ようやく米を食べられるようになった先祖は、正月の朝、オニギリを食べて米に感謝し、今年も米が食べられるようにとの願いを込めたのではないでしょうか。

醤油をかけただけのオニギリ、「おいしくいただきました」
さあ、おせち料理いただくぞ〜‼︎

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