2014年12月10日水曜日

恥ずかしいけど・2 A君を迎えに

私のクラスにA君がいた。欠席がちだった。男子数人に頼んだ。


       

「君たちに頼みたいことがあるんだけど聞いてくれる?」
「頼みたいことって何ですか?」
「実はA君のことなんだけど・・・」
と話し出すと、生徒たちは頼みごとを理解したようだ。
「知っての通りA君は学校を休んでいる。彼を登校させられるのは私じゃなく君たちだ。同じ生徒だから分かり合える。朝、迎えに行ってもらえないだろうか?遅刻していいから。」
生徒たちは、翌朝からA君を登校させた!私にはできない力だった。
3・4人の男子生徒に遅れること10メートルにA君はいた!青白い顔をしたA君が、学校に来てくれた!迎えに行ってくれた彼らに感謝!連日、遅刻しながらA君と登校する風景が日常になった。
今なら、保護者や教育委員会から私は怒られることだろう。

ところで迎えに行く男子の中にM君がいた。実はM君が、この学年を担当するキッカケとなったのである。彼が中1の時、私は中3を担任していた。ある時、職員室でM君をめぐる事件に遭遇した。(つづく)

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