2014年12月10日水曜日

恥ずかしいけど・3 バカだねオレは

oその事件とは・・・
あれは2学期頃だったか、その日、授業のない時間、職員室にいたら、ある教師が竹刀を振りかざしながらM君を追い回し始めた。


                                 

「コラーッ、何度言ってもわからない奴は、ぶっ叩くぞ!」
職員室内を『ゴメンナサイ、ゴメンナサイ』と言って、頭を抱えて逃げ回るM君を、竹刀を持って追いかける姿は異常であった。しかし若造の私は、年配の竹刀教師に何も言えなかった。ただながめているだけだった。惨めだった。自分が嫌になった・・・・・せめて来年は、この学年を担当しよう、そしてM君を救おうと、心の中で決意した。

翌年、校長先生に事情を話し、2年生となった彼らを担当することができた。学年主任もやらせてもらった。それをいいことに、去年までの学年方針を一切無視して、私の方針を押し付けようとした。学年の先生に拒否された。当然のことである。空気を読めない馬鹿な私は、めげることなく私の方針を話し続けた。3学期になってようやく私は受け入れられた。M君を担任したが、彼の問題行動は続いた。竹刀を振り回した教師の気持ちも理解できた。浅はかな自分がイヤになった。

3年になって、私はM君を再び担任した。前年までと違って、見違えるほど落ち着いた。人知れず苦悩を抱えたM君なら不登校のA君を理解するだろうと思って、迎えのメンバーになってもらったのである。(つづく)


0 件のコメント:

コメントを投稿