15日、施設にいる母(90歳)が、一時帰宅した。
自力では立てないので、車イス生活が4年になる。母は家に入ると、
「ここはどこだい?誰の家に来たんだい?」
と聞くから、
「ここはオフクロの家だよ。物置を直したんだよ。」
と答える。
「そうかい。さっぱり分からないよ。」
と言って涙ぐんでいる。3年前まで住んでいたのに、母の記憶は、ずうっと遠くに行ってしまったようだ。
翌日、病院に行くため、愛車・軽トラに乗せようとした。すると母はトラックの荷台に手をかけている。
「オフクロ!何してんの?」
「ここ(荷台)に乗るんじゃないのか?」
「違うよ、助手席だよ。」
「どうもヘンだなって思ったんだ。」
「荷台でもいいよ!景色がいいぞ〜。」
「イヤなこった!」
大笑いになった。
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