2014年10月9日木曜日

タケじいの昔話 2 火が凍る?

  アッ、この柿美味そうじゃな。だけど渋柿なんじゃ。干し柿用にと、タケじいが大事に育ててるんじゃな。おっと、タケちゃん先生の話じゃったな。
タケちゃん先生が教室に入ると、生徒は早く次の話が聞きたいと、鼻の穴を膨らませて催促してるんだって。

       
        
「今日は、もっと不思議な話じゃ。シベリアじゃ、もっと寒くなる。なんとマイナス80度じゃぞ!外でタバコを吸おうと、マッチに火をつけると、その火が凍っちゃうんじゃよ。仕方ないから、諦めて凍った火を道端に捨てるじゃろ。みんながそうするから、凍ったままの火があちこちに捨てられてるんじゃ。
やがて春になるだろ。するとな、凍った火が溶けて枯れ草に火がついて火事だらけになって大変なんじゃ。マイナス80度ともなると、こんな不思議が起きるんだね。ハイ、おしまい。」(続く)



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